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スノーボード 確実メンテナンス

カービングが出来るようになってきた君達はメンテナンスもステップアップ
シーズン前には1日じっくりメンテナンスしていこう
高いボードより高級ワックスの方がよっぽど効果抜群だ!
シーズン前後のボードメンテナンス(上級編)
 さて、毎年数回しかスノーボードしない人やスラロームが精一杯の初級者ボーダーなら、簡単メンテナンスで十分かもしれない。 だが、まってくれ、「おれはボーダーだ!!」と言うキミはそれじゃイケナイ。 滑りにこだわり、きっちりホットワックスでメンテナンスしてこそ真のボーダーだ!(と思う)。 「でも、そんなことしたことねーよ」というなかれ、やってみれば結構簡単で、おまけに楽しい。 何人かでワイワイやれば夏でもHAPPYだし、女の子のBoardなんかやってあげちゃったひにゃ、もう「きゃーきゃー」言われて困ること請け合い!!(だと思う)。 さあ続きを読んで、キミのBoardをReflesh!! 簡単メンテナンスに記述してある内容はもちろん熟知しているものとして簡易ワックスとホットワックスの違いを理解しよう。 まず、簡易ワックスはボードの表面にワックスが付着するだけなのに対して、ホットワックスはボードの素材に染み込んでいくという点に注目です。 当然ワックスの保ちもいいのはご理解いただけるでしょう。 あと、削り終えた後の処理を考えてみましょう。 簡易ワックスの場合にはコルクを利用しますが、これは簡易ワックスをボード全体に延ばして表面をつるつるにするのに対して、ホットワックスの場合にはブラシを利用して延ばしたWAXを滑走方向に削って溝を作り、この溝を水が流れて滑りがよくなるというポイントです。 ボードは細かい溝があるから水を切ってすべるわけで、ブラシをかけて余計なワックスをかきだすわけなんですね。 だからコルクをかけるのは簡易ワックスのときだけなんです。 簡易ワックスの高級なものがホットワックスっていうわけではなく、まったく別物と理解していいのです。 当然の事ながら、滑った後のソールは雪アカだらけです。 そのままにしておくとソールが酸化して滑りが悪くなってしまいまので、簡易ワックスと同じく古いワックスや汚れはこまめにクリーニングして新しいホットワックスをかけましょう。 ホットワックスをかければかける程、ソールは生き物のように成長し滑るようになっていきます。 基本的には毎回ホットワックスすることをお勧めしますが、面倒な場合は最低でもシーズンに2〜3回はホットワックスして、ホットワックスしない時には簡易ワックスを利用してもいでしょう。
BASEワックスについて
 ホットワックスには大きくBASEワックスと気温、雪温、湿温、雪質等に合わせたその他のホットワックスがあります。 買ったばかりのボードはもちろん、滑走面はリフトから落ちる油や雪面に浮いているチリ・ゴミが付着して意外と汚れているものですが、このように滑走面が汚れていたり、古いワックスがついていると滑りが悪くなってしまうので、まずこの汚れている滑走面をきれいにしてくれるのがBASEワックスの役割です(クリーニングワックスともいわれます)。 ボード購入時やシーズン前にBASEワックスを利用します(ボードを購入した場合は、ショップでBASEワックスを塗ってくれる場合が多いですね)。 汚れが落ちない時は、何度もBASEワックスを繰り返します。 BASEワックスだけでも十分良く滑るのですが、更に滑りを良くするのがその他の専用ホットワックスです。 BASEワックス機能と通常のホットワックス機能が1つになったタイプもありますので、面倒な場合はそれを購入してもいいでしょう。 特徴としてはBASEワックスは比較的長持ちするのに対して、雪質にあわせたホットワックスは保ちが悪いけど滑りが最高にイイという点です。 作業としてはどちらも下記のとおり同様の作業となりますが、BASEワックスは塗った直後(クリーニングワックスとしての場合)や塗って1時間程度冷ましたら削り始めるのに対して、ホットワックスは1日ほどおいて良く浸透させてから削り始めるという事です。 まあ、BASEワックスはシーズンに2〜3回程度、ホットワックスの前にかけてやればいいでしょう。
説明図 方法

1.ワックス垂らす

2.ワックス塗り

3.ワックス削り

4.ブラッシング
解説
  1.  ボードの滑走面の汚れを落とす
    簡単メンテナンス編と同じく、まず初めに「リムーバー」で滑走面の汚れを落とします。 リムーバーにもアルコール系、石油系など何種類かありますので選んで使用すると良いでしょう。 石油系は良く落ちますが、そのまま放置すると滑走面を酸化してしまい滑りが悪くなります。 汚れや古いワックスが2〜3回くり返しても落ちないときは、真ちゅうブラシでノーズからテールにむかってブラッシングして下さい。 ここでBASEワックスを利用するのもいいでしょう。 下記方法でワックスが冷めないうちに削り取ってやればクリーニング効果抜群です。
  2. ワックスの生塗り
    アイロンが直接滑走面に触れると滑走面を焼き付けてしまう恐れがあるので、あらかじめワックスを生塗り(直接ワックスを滑走面にこすりつける)しましょう。
  3. ワックスを塗り込んでいく
    ホットワックスにはアイロンが必要です。 専用のアイロンがあれば言う事無いんですが(4〜5千円程度)、無い場合はリサイクルショップで売ってる普通の鉄のアイロンでもいいと思います。 ただスチームアイロン(裏に穴が開いてるやつ)は穴にワックスがつまるのでダメです。 まずアイロンを温めたらちょっとずつワックスを溶かしながら、ソールにまんべんなくワックスを染み込ませるように塗ります。 ワックスは厚めに塗ってもいいと思います。 ひと通り塗り終えたら、ワックスが乾くまでほっときます。 このときワックスを浸透させるために30分ほど置いとくのですが、私の場合は一日ほっといています。 
  4. ワックスを削り取る
    さて、ワックスが乾いたら、次に余分なワックスを削り取ります。 削る時は専用のスクレイパー(千円程度)があると便利だと思います。 無い場合はカセットテープのケースとかでもいいです。 どの位ワックスを削り取るかってゆうと、こんなに削っていいの?ってくらい削っていいと思います。 大げさに言うともう削れないよ?ってくらい削って大丈夫です。 ワックスは塗るっていうよりソールに染み込ませるって感じなので、自分が思ってるより削っても全然効果があります。 逆に言うと、中途半端に削ってもホットワックスの効果はあまりないと思いますよ。
  5. ブラッシング
    削り終えたら、ブラシで延ばしたWAXを滑走方向に削って溝を作ります。 この溝を水が流れて滑りがよくなるわけで、決してコルクを利用してはいけません。 まずはナイロンブラシでストラクチャー内のワックスを丹念にかき出し余分なワックスを取り除き、馬毛ブラシで滑走面を軽いタッチで仕上げます。 ま、ナイロンブラシだけでもいいです。 どちらも千円程度で販売してます。

  6. その他調整
    エッジが錆びていたり、傷がついていたり、丸まっているようではターンはもちろん、ボードをストップさせることも難しくなります。 そこで、滑りの心臓部でもあるエッジを念入りに点検し、エッジを削って角を立てるようにします。 エッジの角度は90度に削るのが基本です。 エッジに傷があるようでしたら各メーカーから出ているリペア用のキャンドルでキズに溶かし込んでいきます。 専用のリペアアイロンを使いますが、無ければライターで溶かしてもできますが、少々コツがいります。 キズに流し込んだら、固まる前にメタルスクレーパ等でプレスして盛り上がった部分を、ヤスリで削り仕上げにコルク等に巻いたサンドペーパーで削ります。 かなり深いキズや作業に自信が無い方は修理に出した方が良いでしょう。