唐突だけど、映画って面白いですよね。 日本でも年間数百本の劇場映画が公開され、たとえば世界最大の映画大国インドでは年間800本もの映画が制作されているらしいです。 過去にさかのぼれば、世界中には数万本という、それだけ多くの映画の物語があるわけで、映画の好みで人格占いができるほど内容も千差万別なんでしょう。
僕はというと、今では人並み程度に映画鑑賞するほどの趣味で、とりたて映画の知識もあるわけでも、コダワリがあるわけでもありません。 俳優の名前もあまり知らないし、今ではビデオ派で、そんなに映画館にも行かないですし。 じゃあ、なんで映画のコーナーなんて創るのかって?! 映画鑑賞は普通の趣味だけど、映画を制作するのが超大好き青年だったんです。 学生時代は映画ばかり制作してました、いわゆる8ミリ自主映画ってやつ。 高校時代から演劇部に入ったり自主映画を作成したりしていたんだけど、火がついたのは大学の映画研究部に入部してから。 この頃は自分の映画製作の参考にと、年間300本程度は劇場で映画も見てました。 SF映画でもなくサスペンスでもなく、僕達でも制作できそうな邦画(しかも青春物系)を見に行っては、カメラワークやコマ割り、空間の使い方なんかをチェックして、技術を盗んでは早く撮影したい〜ってのたまってましたネ。 1秒間の映像の重み、カメラワークの難しさ、空間の感性、そんなストーリーや俳優達に隠れたポイントが、映画を見る密かな楽しみでした。
丁度僕の高校・大学時代といえば大林監督の尾道3部作の時代。 これに姉妹坂を足した4部作が僕の映画制作にのめりこむきっかけ。 日常なにげなく、そして誰にでも起こりうる青春時代の1コマ1コマのストーリーを、観客が自分自身の物語にダブらせて感動させてしまう映像の不思議。 今でも僕は青春時代まっしぐらだけど(笑)、この『普通の人生』の中に潜んでいて忘れられていく皆さんの凄い感激・感動が、これら青春映画作品を鑑賞する事でよみがえり、また生きている事の素晴らしさを再度噛みしめる。。。それが青春邦画の素晴らしさ。 そしてそんな青春映画を撮影・制作する中で経験する数々の出来事こそ、それもまた僕の青春時代の思い出に潜んでいる凄い感激・感動だったりしたのです。 |
2002.8.7記 |
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